2011年9月18日日曜日

CODE VERSION 2.0 著:ローレンス・レッシグ

コードとは?
goo英和辞書より引用
1 法典, 法律の集大成
the code of civil [criminal] procedure
民事[刑事]訴訟法
the Code of Hammurabi
ハンムラビ法典.
2 (行動・道徳・社会生活上の)規準, 慣例, 礼儀作法
a dress code
(軍隊・学校などの)服装のきまり
a code of conduct
作法, 行動規範
a code of practice
(職業上の)倫理規定.
3 コード, 信号法
Morse code
モールス符号
a code of signals
信号法.
4 暗号, 記号(体系), 略号(体系);(暗号体系の)文字, 語, 数字, 記号
a message [a telegram] in code
暗号電報.
5 《コンピュータ》コード, 符号;《生物》遺伝コード[情報](genetic code).
6 ((英))(電話の)局番, 地域番号(dialing code, STD code).



本書ではサイバー空間における規制のありかたを、現実空間とサイバー空間の違いを元に論じる。
また、デジタル技術が発達し、コンテンツの無制限コピーが可能になった時代の著作権のあり方や、そもそも古い時代に作られた法律を現代に適用するにはといった問題、果ては民主主義など多岐に渡って論じている。

サイバー空間ならではの規制としてプログラミングコードがあり、これは実空間のコード、すなわち法律のように行われた違反行為に対する罰則を決めて規制するのではなく、そもそも実行不可能にすることができるという点がある。
現実ではいくら無差別殺人が死刑になるといってもそれを止めることはできないが、サイバー空間上ではそもそも無差別殺人ができないように”することができる”のだ。
ただ、これも”することができる”のであって、じゃぁそれがすべきなのか?というのは別の問題であり(例の無差別殺人はほぼ間違いなくしたほうがいいと思うけどw)、自由のなかでどういったことを規制していくのか、という問題にサイバー空間の住民としてちゃんと向き合わなくてはならない。

じゃ、規制とはどういうものかということで規制の方法には四つの様式があるとあげられている。
それは、法、市場、規範、アーキテクチャだ。
上記の例はアーキテクチャに該当しているが、それ以外にも規制する方法があるということを知っておかなければならない。
そして、自由であるために規制があることを認識し、上記の四つの規制を組み合わせて上手にかけなければならない。
特に利用者としてのインセンティブを守るために法律だけでの規制、市場だけでの規制は阻止しなければならない。

こうして自由にクソみたいな読書感想文をブログに書けるのも、ついったーでうんこなうとつぶやけるのも、サイバー空間の自由が守られているからだ。
この自由をこれからも満喫するために、本書でサイバー空間の規制について学び、サイバー住人として規制に対する問題意識を持とう。


致命的な誤訳が多々あるのでこちらを参照。
CODE Version 2正誤表

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