2011年8月6日土曜日

【読書】100年予測 著:ジョージ・フリードマン 訳:櫻井祐子

パールハーバーを目の敵にしているアメリカ人がアメリカ人のために書いたとんでも本。
パールハーバーなので日本に関する部分が結構多い。
前半は地政学から見た過去100年、後半が予測ですが予測部分がむごい・・・。

アメリカが世界を制したのは地政学上では、太平洋と大西洋に面しており
海洋を制したからだというのはうなずける。
全世界の力関係を見たときに地の利というのは切っても切れないものだと改めて認識。

ロシアがエネルギー産出国に様変わりしたと本著にはあったが、
覇権国アメリカはいろんな国へちょっかい出してるのは知られており
昨今、あちこちからエコエコ叫ばれてるのはアメリカさんの陰謀かとも思えてしまうね。

ビンラディンの女性解放に反対する手紙は始めて聞いたが
暗殺時にポルノが散らばってたというリークはこれへのあてつけだったのか・・・。

後半、宇宙戦争あたりになると完全にとんでもSF話になります。
そして著者はパールハーバーをそうとう根に持ってる様子。
追い詰められた上での奇襲でしたけど、お行儀よく宣戦布告してる国なんざありませんよ。
降参していたのに原発落とされた国としては黙ってはおれませんな。

とんでもSF本として読むなら良作ですか、間違っても信じちゃいけない本です。
話のネタにでもどうぞ。

2011年8月3日水曜日

【読書】ヴェルサイユ宮殿に暮らす 著:ウィリアム・リッチー・ニュートン 訳:北浦春香

豪華絢爛な宮殿の生活の裏には大変な苦労があった。
そんな、舞台裏を当時の書簡を元に暴いていく本書。

トイレが無くて王様や王妃がその辺で用を足していたとか
トイレができても流れなくて臭すぎて生活できないとか
流れても流れた後の汚水が噴水に向かって匂うとか
くさいくさい一冊です。

そんななか、貴族たちの悲願の改築の願いも
予算の関係上、却下されるのが常で悲惨な生活だったのが垣間見れます。

ヴェルサイユの当時の生活を知りたい人は一読の価値あり。
夢見てる人はみないほうがいいw