2011年9月5日月曜日

霊長類南へ 著:筒井康孝

星雲賞第一回日本長編賞受賞作品。
日本の有名なSF文学賞である星雲賞を順番に読むと決めたのでまずは一作目。

内容は核戦争終末もの。
読む前は原人が南へ行くのかと思っていたので予想外w
しかし、終末ものといっても悲しい話ではなく喜劇である。
しょ~もないことで某国が核ミサイルを発射してしまって、それを受けた国が
しょ~もない理由で全面戦争に突入。
馬鹿みたいな話が馬鹿みたいに続き、登場人物はみんな馬鹿みたいな人間ばかりで
人間の馬鹿みたいな本性が、馬鹿みたいに暴かれる。
場面展開も軽快で、全体のプロットは決めずに最初から最後まで
連続で書いたような文で、爽快感がある。
特に盛大なオチがあるわけじゃないので、力を入れずに肩の力を抜いて読むことをおすすめする。


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