2011年11月27日日曜日

白い竜 著:アン・マキャフリー


前作の最後で歓合した、ジャクソムと白い竜が中心に展開する成長物語。
竜騎士と城砦の太守という立場の間で揺れ、苦悩するジャクソム。
そしてそのパートナーの、他の竜と大きく違い、火蜥蜴と喋り、翔合に興味を持たない白い竜。
糸胞は相変わらず降ってくるが、既に赤い星は遠ざかっており、その脅威も弱まっていた。
それよりも旧時代人との確執が広がり、険悪な関係になっていたなか、ラモスの卵が盗まれる事件がおき
竜同士の争いという一食即発の事態が迫っていた!!

竜三部作の最終巻。
前2作より、竜がよく喋って歌う船シリーズのような共闘感が出ていて良かった。
ただ、相変わらず人物の相関関係がわかりずらい・・・。
最後のほうで、パーンのルーツに迫るが中途半端な感じで終わってしまった。
今後、入植者達と交流することはあるのかな?気になるところである。

2011年11月22日火曜日

C++実践プログラミング 著:スティーブ オウアルライン


Javaしか使えないへっぽこプログラマを卒業するために本書を手に取りました。
Cを知らないままでC++が理解できるのかと不安だったが、Javaの知識のおかげか特に問題なく理解できた。
何も知らないままだと辛いかも、本書の例はわかりにくすぎる・・・。
確かに例を入力すれば実行できるかもしれないが、それぞれのステートメントやパラメータの意味が
ほとんど解説されていないため、丸暗記しなければならない。

また、Java使いとして落とし穴に落ちたのはクラス宣言のあとのセミコロン。
やはり、JavaはC++をスマートにした言語だけあって、C++の無駄な部分が目立ってしまう。
C->C++->Javaの順番で学習するのが違和感ないのだろうけど、難しさは逆なので一概には言えないかな。
とにかく、もう少しわかりやすい本はあると思うので、オライリー信者以外は他の本をおすすめする。

2011年11月21日月曜日

神の雫25 作:亜樹直 画:オキモト・シュウ


フランス旅行後編。
雫の犬のような鼻が活躍する時が・・・、しかし、その鼻も騙される加工が。
解決後は雫の父親も飲んで感銘を受けたという、100年以上前のワインを貰い受ける。
やる気を無くしていた雫も次の対決へ向けてやる気を取り戻す。
そして、いよいよ次のワイン鑑定への招待状が!!


フランス編のほかに、太陽ビール合併祝賀会でのシャンパン講義も。
シャンパンは飲みやすいし良いねぇ~飲みたい。

2011年11月20日日曜日

おれの血は他人の血 著:筒井康隆



星雲賞第6回長編賞受賞作品

とある男が、場末のスナックでやくざに絡まれるところから物語ははじまる。
やくざに小馬鹿にされ、怒りが湧き上がると同時に男は意識を失った。
そして、気が付くと店の中がめちゃくちゃになっていた。
従業員たちは震え上がって店の隅にいて、男がどうなったのか尋ねると
三人やくざになにかを叫びながらぼこぼこに返り討ちにしたという。
この事件をきっかけに男は街全体を巻き込んだやくざの抗争に巻き込まれていく・・・。


筒井康隆のバイオレンスハードボイルド小説で、意識を失っているあいだに大暴れする男が登場する。
星雲賞ってなんの賞だっけ?
大暴れする理由は確かにSFかとも思うが、やくざアクション物だよな~これ。
血や暴力が好きな人はおもしろく読めるでしょう。結構グロいです。
とりあえず読み終わったら叫びましょう、”エスクレメントオオオオオオオ”!!!!

2011年11月18日金曜日

なぜE=mc^2なのか? 著:ブライアン コックス,ジェフ フォーショー



E=mc^2

アインシュタインが定義した、この世でもっとも有名で美しい公式だ。
だが、エネルギーは質量に光速をかけた2乗に等しいと言われても、じゃなぜそうなるのかと
ちゃんと説明できる人はそうそういないだろう。
本書ではそのあたりを、素人でもわかりやすいように極力計算式を省き、簡素で適切な例えで
空間、時間、光速、相対性理論、時空など、上記の公式に必要な知識をはじめから丁寧に解説してくれる。
計算式が省かれているといっても、最低限でありまったく出てこないわけでないがわからなければ飛ばしても問題ない。

3.11の大災害で原子炉が爆発し、悪い意味で核エネルギーに注目が集まっている。
原子力発電にはあのようなリスクやデメリットがあるのに、何故それが利用されているのか?
その答えも本書を読み、E=mc^2が理解できれば納得できるだろう。
今回の災害では電力会社のずさんな管理がもっともの原因であるが、われわれ利用者も
科学知識を正しく身につけてリスクのある技術をきちんと監視していかなければいけないだろう。

2011年11月16日水曜日

DP中級者向けリンクルキングダム解禁用楽曲 その2

巷ではリンクルキングダムphase2がはじまって、新たな条件を血眼に捜していると思いますがそんなのお構いなしに、
FLIPMIRROR垢用にまとめた、その1と被っていないphase1の解禁曲を公開してみます。
(その1へアクセスが結構あるので、2匹目のどじょうを狙ってってだけじゃ・・・げふんげふん)

その1はこちら
DP中級者向けリンクルキングダム解禁用楽曲まとめ

ほんとはジャンル等も被らずにやりたかったんだけど、曲のみになりました。
あと、各譜面難度と調べた範囲でソフラン情報を追加しておきました。(その1で辛い思いしたので・・・w
まだ、phase1を解禁してない方もその1と合わせてがんばってみてください。





■色欲->ジャンル一致
▼1BUCHIAGE TRANCE
6/9/10)Cyber Force -DJ Yoshitaka Remix-
7/9/11)FIRE FIRE
6/9/10)MIRACLE MEETS
5/9/11)So Fabulous!!

▼2GABBA
4/7/9)250bpm
6/9/12)ELECTRIC MASSIVE DIVER
6/9/11)rottel-the-Mercury
7/10/12)tripping contact (teranoid&MC Natsack Remix)

▼3HARD DANCE
6/8/11)Be quiet
4/8/9)Pollinosis
5/9/11)STELLAR WIND
5/9/11)合体せよ ! ストロングイェーガー!! (Ryu☆ remix)

▼4DRUM'N'BASS
5/9/10)FEEL IT
4/8)Love Magic
5/8/10)SNOW
4/6/11)THE CUBE

▼5HOUSE
7/9/10)Blueberry Stream
5/7/9)Drop on the floor
4/9/11)Make Me Your Own
5/8/10)真夏の花・真夏の夢

▼6NOSTALISH REQUIEM
5/9/11)Captivate2~覚醒~
6/9/11)CaptivAte~誓い~
5/9/11)CaptivAte~裁き~
5/9/11)CaptivAte~浄化~

▼7DANCE POP
3/4/7)deep in you
4/6/7)HIGHER
4/6/8)SPARK!
5/8/10)XANADU OF TWO

▼8PROGRESSIVE
5/10/12)Concertino in Blue
4/7)HALF MOON
6/10/11)V
5/10/11)V2

▼9BIG BEAT
4/8/9)Queen's Tragedy
6/11/10)Radical Faith
4/11/11)Schlagwerk
5/7/8)Under Construction

▼10TECHNO
5/8/10)Aegis
7/10/12)NEMESIS
7/10/11)SOLITON BEAM
5/6/8)ヨシダさん

▼11TRANCE CORE
6/9/10)Abyss -The Heavens Remix-
7/10/11)Aurora
6/10/12)Go Beyond!!
7/10/12)PARADISE LOST

▼12UK HARDCORE
5/8/10)DESIRE
5/8/11)Let The Track Flow
5/8/10)Rock Da House
6/7/8)THE SHINING POLARIS (kors k mix)

▼13EUROBEAT
6/9/12)Be OK
6/10/10)Colors-Y&Co.Eurobeat Remix-
4/8/11)Monkey Dance'09
4/7/10)恋愛レボリューション21 -秋葉工房mix-

▼14TRANCE
6/7/10)Blue Rain
5/8/9)Freeway Shuffle
5/8/10)in my eyes
7/9/11)pandora

▼15HAPPY HARDCORE
5/7/9)HORIZON
7/9/11)rainbow rainbow
6/10/12)sakura storm
5/9/11)Sweet Sweet ? Magic

■怠惰->名義一致
▼1DJ Mass MAD Izm*
5/8/10)Digitank System
5/8/10)naughty girl@Queen's Palace
6/9/12)Red. by Full Metal Jacket
6/10/12)灼熱Beach Side Bunny

▼2DJ MURASAME
5/8/11)D.C.Fish
6/9/10)Scripted Connection⇒N mix
8/10/11)Scripted Connection⇒H mix
8/10/11)Scripted Connection⇒A mix

▼3Mr.T
3/6/7)airflow(ソフラン最後,Aは極所難)
4/8/9)dual control
3/7/11)GRADIUS -FULL SPEED-(ソフラン)
5/8/11)RIDE ON THE LIGHT (HI GREAT MIX)

▼4L.E.D.-G
8/10/12)EXUSIA
7/10/11)LOVELY STORM
6/9/10)SOUND OF GIALLARHORN
7/10/12)電人、暁に斃れる。

▼5Osamu Kubota
5/9/10)avant-guerre
3/8/11)Golden Horn
5/9/11)foreplay
3/8/)Presto

▼6PRASTIK DANCEFLOOR
4/7/9)Cansei de S NIK
8/9/11)Session 1 -Genesis-
6/10)Session 9 -Chronicles-
5/10/12)Session 12 -Esther-

▼7sampling masters MEGA
7/10/12)1st Samurai
5/7/10)outer wall
5/8)rottel-da-sun
7/11/12)route 80s

▼8SLAKE
5/6/7)ADVANCE
6/9)GREEN EYES
5/10/12)MINT
8/8/9)MUSIC TO YOUR HEAD

▼9Sota Fujimori
5/7/10)beatonic nation
5/8/9)Fly Above
5/8/11)Just a Little Smile
4/7/11)with you…

▼10SPARKER
4/7/12)BLOCKS
5/9/9)Boundary
5/8/10)BREATH
5/7/9)FLUTE MAN

▼11SUPER STAR 満-MITSURU-
6/9/11)ALL MY TURN -このターンに、オレの全てを賭ける-
5/7/10)Everlasting Resort
6/9/11)NEW GENERATION -もう、お前しか見えない-
5/9/10)She is my wife(ソフラン最初だけ)

▼12Tatsh
5/10/11)Xepher
5/8/11)Zenius -I- vanisher
8/11/12)reunion
5/9/11)24th Century BOY

▼13TЁЯRA
6/7/9)DoLL
7/8/10)EDEN
6/8/10)零 ‐ZERO‐
7/9/10)華爛漫 -Flowers-

▼14Y&Co.
4/7)BAD BOY BASS ! ! (dj Remo-con MIX)
5/8/11)POODLE
6/8/9)Smell Like This
4/6/9)エコ爺

▼15Zektbach
5/8/11)Apocalypse ~dirge of swans~
7/8/10)Blind Justice ~Torn souls, Hurt Faiths~(ソフランラストだけ)
5/8/10)Ristaccia
4/8/10)Turii ~Panta rhei~


今回もこちらのサイトを参考にしました。
★ぷろとらどっとこむ★~音ゲー情報×時事ネタ×創作サイト
TexTage [テクステージ] (てふたげ)
ありがとうございます!!

暇だったらphase2もまとめよう・・・うん。

2011年11月14日月曜日

へうげもの10 著:山田芳裕


利休亡き後、茶の湯筆頭になった古佐は新たな数寄を求めて朝鮮に渡たる。
一方秀吉には衰えが見え始めていた・・・。

器への飽くなき追求は海をも越え、言葉の壁も越える。
朝鮮の独特の段々になっているボッキリ窯も登場。
しかし、朝鮮の村人に裏切りに合い朝鮮軍に追われるはめに・・・。
無事に帰って朝鮮の器を日の本に広めることができるのか!?


今巻の笑いどころは、あの聚楽第のボロ・・・もとい前衛的な屋敷から
伏見に移って立て直した、その名も「うぎゃあ」屋敷!!
相変わらず擬音が好きだな古佐w
しかし、奇抜すぎて眩暈がするぞ、この屋敷は・・・。

2011年11月13日日曜日

竜の探索 著:アン・マキャフリー


パーンの竜騎士シリーズ第2弾。
前作、400年ぶりに空から降る糸胞を駆除するために過去から竜騎士たちを呼び出した。
その7年後、糸胞の危機は徐々に去り始めたが過去の竜騎士たちの不満が募っていた。
そんな中、糸胞の落下周期に乱れが生じ、再度竜騎士たちの団結が必要になったが
過去の竜騎士たちは非協力的であった・・・。


竜の戦士に引き続いての竜騎士物語。
前作の最後戦いはこれからというところで終わってった、期待していた糸胞との戦いは
今作では終わった後だったのでちょっと残念。
アンは糸胞との戦いを中心にせず、竜騎士たちの人間関係を書きたいのかな。
新たな女王竜の飛翔、小さな火蜥蜴、糸胞を駆除する虫、白い竜など新たな出来事も満載。
そして最後は竜騎士たちの価値を問われてまで願う、糸胞の完全駆除に向けた挑戦に挑む!

最初は、登場人物も多く頭に入らないことも多かったが、徐々に覚えてすんなりと頭に
入るようになると、奥深い設定に期待感が膨らんでいき、読めば読むほどおもしろい作品。

2011年11月12日土曜日

テルマエ・ロマエ I 著:ヤマザキマリ


もしも風呂好きの古代ローマ人が、現代の日本に来て近代的な風呂をみたら?
そんな、もしもを大真面目に描くとこんなに笑える作品になるとは!

日本独特の入浴文化、その文化から生まれた温泉、銭湯、家風呂などなど
普段、自分達には当たり前のものを古代人の視点から見てみると
とても特異な、そしてその素晴らしさを再認識できる。

露天風呂で一杯やりた~くなる一冊。

2011年11月6日日曜日

竜の戦士 著:アン・マキャフリー


かつては繁栄していた竜と竜騎士の存在意義が薄れてしまった時代のお話。
伝えられる歌では400年に一度に訪れる赤い星が災いをもたらすと言われているが
古い歌を信じる者は少なく、ただ竜騎士たちだけが危機感を募らせていた・・・。
そんな中、竜騎士再興のために新しい竜の姫を探していたが、
平和に慣れた世界中の人々は竜騎士たちに非協力的であった。
そして、赤い星が空に輝き始め、竜騎士たちは焦りを感じるが・・・。


歌う船シリーズのマキャフリーのSF作品。
竜や竜騎士が登場し、ファンタジー作品と見せかけて、楕円軌道の惑星周期という
設定を元にした、400年に一度の災いがあったり、竜を使ったワープ飛行や
時間旅行、そしてタイムパラドクスなど単なるファンタジーではないところがおもしろい。
歌う船シリーズとは違い、パートナーは竜なので直接的なやりとりはないけど
主人公の姫が竜の言葉を理解でき、ちょっとだけコミュニケーションができる程度なので
パートナーとのやり取りはあまり期待できないのが残念。
異種族だししょうがないけども・・・。
ラストは俺達の戦いはこれからだENDなので、続編に期待。

2011年11月1日火曜日

10月に読んだ本まとめ

10月のまとめです。
11冊か・・・最近感想文が適当になってきてる気がするが、その時々に感じたことを素直に書いていきたい。


10月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3967ページ
ナイス数:14ナイス

石の血脈 (集英社文庫)石の血脈 (集英社文庫)
★★☆☆☆ ちょっと盛り上がりに欠けるかな。
読了日:10月05日 著者:半村 良
神の雫(24) (モーニングKC)神の雫(24) (モーニングKC)
★★☆☆☆フランス女とやってる場合じゃね~
読了日:10月08日 著者:オキモト・シュウ
円の支配者 - 誰が日本経済を崩壊させたのか円の支配者 - 誰が日本経済を崩壊させたのか
★★★★★ 陰謀論にしてはできすぎてる
読了日:10月08日 著者:リチャード A ヴェルナー
鏡の国のアリス (1972年)鏡の国のアリス (1972年)
★★★☆☆有名なアリスではない
読了日:10月10日 著者:広瀬 正
ほとんど無害 (河出文庫)ほとんど無害 (河出文庫)
★★★★☆H2G2といてば的なオチ
読了日:10月14日 著者:ダグラス・アダムス
新 銀河ヒッチハイク・ガイド 上 (河出文庫)新 銀河ヒッチハイク・ガイド 上 (河出文庫)
★★★☆☆導入部は○
読了日:10月18日 著者:オーエン コルファー
復讐の船 (創元SF文庫)復讐の船 (創元SF文庫)
★☆☆☆☆BB船無しじゃなぁ
読了日:10月22日 著者:S.M. スターリング
へうげもの(8) (モーニングKC)へうげもの(8) (モーニングKC)
★★★★★いやぁ、おもろい。最後は衝撃的
読了日:10月22日 著者:山田 芳裕
日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)
★★★★☆ 大災害後の今だからこそ 
読了日:10月29日 著者:小松 左京
日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)
★★★☆☆ 人間ドラマが薄い 
読了日:10月30日 著者:小松 左京
へうげもの(9) (モーニングKC)へうげもの(9) (モーニングKC)
★★★★★ 一番泣けて笑える巻 
読了日:10月30日 著者:山田 芳裕

2011年10月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

タイムマシンの話 著:都筑卓司


先日、とある実験でニュートリノの速度が光速を超えて飛んだ!と話題になった。
新聞各紙ではタイムマシンが現実にと大騒ぎだったが、実際にそれは可能なのか?っと本書を手に取る。
結果的に、この実験は間違っていた可能性が高く残念だったが、本書ではタイムトラベルによるパラドクスから素粒子、相対性理論、光速を超える粒子タキオンなどなど、時間旅行に言及しつつ、主に粒子を解説している本。

特殊相対性理論では、真空中での光の速度は観測者の状態がどうあろうと一定とし、動いている観測者の時間が遅くなる(その観測者から相対的に遅い観測者から見た場合)と定義されている。
そして、光速を超えると時間をさかのぼってしまう・・・が、光速を超えるには無限の質量が必要であり、そのことがタイムマシンの足かせになっている。
では、光速を超えるの粒子は存在しないのか?という疑問の答えは理論的には存在するのだという。
それがタキオンであり、”質量がマイナス”の粒子なのだ。
質量がマイナスの粒子は通常の粒子の真逆の性質があるそうで、光速に近づくほどエネルギーは消費せず逆に遅くするには無限の質量が必要となる性質を持っているらしい。
ただ、質量がマイナスの粒子は理論上でしかまだ存在しておらず、そもそも観測可能なのか疑問だ。

本書では粒子とは何かからはじまって、反物質とはどういうものかを詳しく解説している。
だが、導入部はタイムパラドクスの物語があり一般向けと見せかけて、後半で数式やグラフが多く登場し、わかりずらい例題も続くので注意が必要。
ただ、それ以外の部分では著者がなんとかわかりやすくしようと努力しているのがうかがえ、粒子についてちょっと詳しくなりたいという読者にオススメの一冊だ。