2011年9月30日金曜日

伝説の船 著:ジョディ・リン・ナイ

歌う船シリーズ第6弾。
今作は初の続編で、前作魔法の船で登場したブレインのキャリエルとそのパートナーでありブローンのケフの二人が主人公。
前作で訪れた辺境の惑星オズランの住民”玉蛙”の故郷に向かうところからはじまる。
故郷を出て数十世代経っているため蛙たちは故郷に馴染めるか不安であったが、ケフ達の仲介もあってなんとか無事に故郷の仲間と打ち解ける。
そして”玉蛙”あらためクリディ人たちが、中央諸世界に加わるための契約を終結させる寸前に新たな事件が起こりブレインブローンの新たな冒険がはじまる・・・。

今作では前作でも触れられていたキャリエルのトラウマにも迫ります。
そして、新たな種でグリフォンのようなテリエル人も登場。
蛙もそうだけど、人型以外の異星人、本当の意味でのエイリアンとのファーストコンタクトのどたばたや、彼らの言語や生活様式をキャリエルとケフが少しずつ解明していくがとてもワクワクさせてくれる。
戦う都市では戦闘でのコンタクトだったので不快な部分もあったが、今回は友好的なコンタクトで安心して読める。
前作でもあったご都合主義的な唐突な展開は、鼻に付くかもしれないが大団円で迎える終わり方は是非是非読んで味わって欲しい。
ひさびさに読後感爽やかで、いつまでも浸っていたい作品だった。
映像化されないかな~。

0 件のコメント: