2010年7月8日木曜日

選択した文字をカーリルで検索するブックマークレット

全国の図書館の所蔵情報を一望できるサービス、カーリルで選択したキーワードを検索するブックマークレットです。
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2010年6月2日水曜日

雇用、利子および貨幣による一般理論(著:ジョン・メイナード・ケインズ)

古典の経済学からと本書をいきなり読んでみたが、学者さんの書く文章は非常に読みにくく、また内容も難しいためあまり理解できなかった。
しかし、消費と雇用の関係、貯蓄と利子の関係など経済に疎い私には今まで考えた事も無かった関係性を詳しく語られており、収穫も多かった。
ケインズは経済の発展には政府の介入が必要だと結論付けている。

2010年5月29日土曜日

よくわかる音楽著作権ビジネス1(著:安藤和弘) - リットーミュージック

音楽の著作権について基本的なことをわかりやすく学べる本。
著作ケンゾウ君なる主人公として漫画でテーマをあげて、それの解説を行う形式を取っている。
テーマは全部で30章あり、著作権のことから音楽業界と管理団体の関係などがある。
新人ミュージシャン向けに書かれているようで、あまり難しく考えずに読める内容だ。

ネット上ではJASRACではカスラックと呼ばれ、著作権管理団体は悪の枢軸のように扱われている。
それに対抗するように、ネット発のミュージシャンは権利を主張せずに誰でもタダで二次利用できるように管理団体に登録しない潮流ができている。
そのおかげでユーザーが二次利用によって音楽を広めていくという新たなブームのあり方ができあがりつつある。
しかし、徐々に問題も出てきている。
著作権を主張していない楽曲を使ってライブを行いかなりの収益を上げている人が出てきたのである。
これに対して楽曲の作者について還元すべきでないか?ということである。
これは二次利用を許す以上しかたが無い問題で、巡りに巡って著作権管理団体の必要性にネットユーザーも気付き始めたのかもしれない。

本書はそういった昨今の新たなブームのあり方を考える際にも役立つ一冊であるし、そのブームに乗ろうと思っているミュージシャンも権利について正しい知識を身に付けるのに大変役立つだろう。

2010年5月25日火曜日

ニューロマンサー (著:ウィリアム・ギブスン) - 早川書房

マトリックスや攻殻機動隊などの元ネタになった作品。
それらの作品を知った上で読むとやっぱり物足りないのは仕方ないか・・・。
たくさん出てくるガジェットや、退廃的な世界を堪能するのがメインでストーリーは二の次。
ただし、それを楽しむにも非常に豊かな想像力が必要とされるので敷居が高い。

2010年5月16日日曜日

はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語(著:吉田武) - 幻冬舎

祝日が無い6月は連休のある5月の次の月ということと梅雨の時期と相まって、なにも楽しみが無く鬱々とした月ではあるが、2010年の6月は忘れられない月になりそうだ。
そう、6月の13日に小惑星探査機「はやぶさ」が7年以上にわたる苦難のミッションの最後の試練に挑むべく地球に帰ってくるのだ。

本書は2006年に書かれているので、はやぶさが小惑星イトカワへ着陸し帰還を開始するまでとなっている。
それに加えはやぶさのミッションだけでなく日本の宇宙開発の歴史も、小惑星イトカワの名前の元となった糸川英夫を中心に綴られている。
日本の宇宙開発がどれだけ低予算で行われているかや、人との繋がりを大切にした開発の成果は日本の技術力の高さを素人でもわかりやすく確認できる内容となっている。
しかし、この技術力の高さや偉業の意味をちゃんと理解している日本人は少ない。
不況が続く昨今、国家予算を抑えるべく行われている仕分けショーで話題になった

「2番じゃだめなんですか?」

という発言があった。
これはスーパーコンピューター事業の仕分けの際の発言だったと思う。
しかし、本書の中でも指摘されているように科学や工学というのは1番じゃなければ意味がない。
そのことは科学者や工学者に取っては常識なのかもしれない、しかし一般人には上記の発言のような認識なのだ。
本書のような日本の科学の偉業を丁寧に解説する本がたくさんの人に読まれることで、このような誤解がいつの日かなくなればと思う。

さて、最初に触れた祝日の無い6月、13日は”はやぶさの日”としてはやぶさの労をねぎらう国民の休日にしてはどうかと思うがいかがかな?

2010年5月12日水曜日

【書評】ツールへの道(著:今中大介) - 未知谷

元プロロードレーサー、イマナキャ大介選手(向こうではこう発音するらしいw)がサイクリングレース最高峰、
ツール・ド・フランスに挑戦するまでの3年間を綴った一冊。
内容は日ごとの日記形式で書かれており、当時所属していたシマノへのレポートを元にしている模様。
決して読みやすいとはいい難いが、チームメイトとのやり取りや、レース中の心境がリアルに伝わってきた。
ロード初心者としては乗り方や、トレーニングの解説を読みたかったが、そういった内容はほとんど無かった。
しかし、各章に終わりにある、奥さんの手記が意外におもしろく、いいアクセントになっている。
既にロードに乗っている方はもちろん、興味がある方は一読の価値あり。

2010年5月9日日曜日

【書評】エッジ(著:鈴木光司) - 角川書店

当たり前の日常が当たり前と感じるのは何故だろう?
朝、太陽が昇って、鳥がさえずりはじめ、目覚ましがなり、朝のコーヒーを飲み会社に行く。
昼は同僚とランチ、残業をして会社を出るころには既に太陽は沈み月が顔を見せ、空には無数の星が輝いている。
家に着くと鍵を取り出して扉を開け、シャワーを浴びてご飯を食べ、そして眠りに付く。
日常はそんな当たり前のことの繰り返し・・・だが、眠りに付いたあとまた太陽が昇るという確証はあるだろうか?
物語は失踪事件が発端となって日常が崩れ始める。
そして当たり前が当たり前でなくなったと気付いた時には既に世界は崩壊しようとしていた・・・。

世界の七不思議とか、生命の誕生、物理の法則とそれとリンクする数学の定理などをうまくからめて
ある事をきっかけとした世界が終末へと向かう過程をスリリングに書いた一冊。
日本版2012といったところ(ハリウッド映画の2012は観てないけど・・・)。
主人公が知的なスーパーウーマンなのは鈴木節か。

気になったのは、物理の法則や数学の定理などが人間の言語で表されるのがおもわせぶりに
書いているが、一般システム思考入門を読んだあとでは少し滑稽に思えた。
法則や定理なんてものは観測者が”観測できた”ものの羅列というだけであり、それを観測者の言語で表せるのは当たり前だ。
逆に観測者が認識できないことは言語化できず当然であろう(だって認識できないから)。
人間がE=mc2と表して人類最大の発見なんて思っている関係式は観測者のただ思い込みであり、
創造主にとってはまったく意味の無い事象かもしれない・・・。

ま、そんな細かいことはどうでもいい。
ハリウッド版2012を楽しめた人や、終末思想物が好きな人には是非読んで欲しい一冊。
そして日本版2012として映画化希望。
だけど邦画では難しそうなのでアニメでもいいなぁ~、角川さん是非。

2010年5月8日土曜日

【書評】一般システム思考入門(著:ジェラルド・M・ワインバーグ) - 紀伊國屋書店

人の思考には限界がある。何故なら脳は有限だから。
しかし、宇宙は無限に広がっている。
では、宇宙の事をすべて知るのは不可能なのであろうか?
否。
その昔、ニュートンは電卓もコンピューターも無い時代にかなり正確に天体の運動を計算した。
何故それが可能であったか・・・その秘密は単純化にある。

本書では物事を理解するための思考法について書かれている。
一般とは一般的に通用するという意味と、学者や技師だけでなく一般の人という意味も含まれていると著者は述べており、
内容にはジョークも含まれており、硬くならないように配慮されている。。
"生きるということは知ることである"というが、効率よく、そして正確に物事を理解するには思考法が必須であろう。
本書はまさに生きるための一冊といっていいだろう。

2010年4月29日木曜日

【書評】神々のプロムナード(著:鈴木光司) - 講談社




プロムナード (Promenade) とは、フランス語で「散歩」あるいは「散歩の場所」(散歩道・遊歩道)を意味する語。ここから転じて異なる分野で異なる意味で用いられているため詳細はそれぞれの節で記す。



プロムナード - Wikipedia から引用


宗教を扱った作品だが作者があとがきで書いているように、時期的にオウム事件と重なってしまい
思いついたアイデアが書けなかったそうだ。
それもあってか無難な内容になっている。

事件は主人公の親友が失踪後に連絡をよこすところからはじまる。
親友からの連絡をヒントに親友の妻とともに伊豆に向かった主人公達が見つけたものは
空き家になった元宗教団体の施設だった。
時を同じくして親友がファンであった女性タレントも失踪していることがわかる。
彼女はこの宗教団体が主催するタレントオーディション出身者だったのだ。
主人公は二人の関係と宗教団体との関わりなどから失踪の理由を推測していくのだが・・・。

失踪ものなので、もちろんその理由がキーとなってくる。
読み進める上で読み手も独自の理由を考えてみると、真相がわかった時により楽しめるはずだ。

2010年4月26日月曜日

【書評】平成経済20年史(著:紺谷典子) - 幻冬舎

バブル崩壊後の日本経済を著者の主観で追った本。
女性らしく、ノーパンしゃぶしゃぶや保険扶養者の2号だとか変なところに突っ込みが。
そして基本的には自民党の政策批判、特に郵政民営化について多くのページを割いている。
それなのに、政策批判をする上で著者は自信が国民新党の副代表であったことを隠している。
これはフェアではないだろう。
読者はポジショントークだということを前提に読んだほうがいい。
国民新党代表の亀井氏は公共事業を推進するなど当時の自民党の政策と正反対の主張をしているからだ。
ただし、本書にも書いているように緊縮政策を取った自民党が正しいとは私も思えないのではあるが。
また、経済20年史といいつつも客観的なデータを用いた分析というより、著者が聞いた噂など
ソースが明示されない、~らしいなどと読んでいるほうも判断が付かない曖昧な表現が気になった。
なのでとても読みにくく内容があまり頭に入ってこなかった。
体系的に経済20年史を知ることができることを期待したが、それは期待はずれだったが
自民党の政策に反対している方には痛快に読める一冊であろう。

2010年4月25日日曜日

【書評】ロボットとは何か(著;石黒 浩) - 講談社

僕が大好きな映画「アンドリューNDR114」では、主人公のアンドロイドが自我に目覚め
人間になろうと努力し、300年かけて人間として認められる。
そして観客は主人公の目を通し物語を追うことで”人間とは何か”と深く考えさせられるのだ。

本書でも”ロボットとは何か”と題してはいるが、人間のようなロボットを作る研究過程で
まずは”人間とは何か”ということを追求しなければなかったと書かれている。
ロボットを作ることを通して普段意識しない人間らしさというものがわかってくるのだそうだ。
ロボットがロボットとして動いている場合は気にならないが
徐々に人間に似せていくとある時点で人はとても不気味に感じるのだという。
これを”不気味の谷”(人間の近さを横軸、親近感を縦軸に置いたグラフを書くと谷ができる)という。
人間に近ければ近いほど少しでも人間らしさがかけるとかなり気になるというわけだ。
逆にいうとそれはロボットを人間と思いはじめているということでもあるといえる。

では”不気味の谷”を越えたロボットが現れたらそれを人間と見分けるにはどうしたらよいのだろう?
ロボットと人の違いはなんだろう?
人を人と感じるとはどういうことだろう?
本書を読めばその答えが出るかもしれない・・・。

2010年4月22日木曜日

【書評】エール(著者:鈴木光司) - 徳間書店

リングシリーズでお馴染みの鈴木光司による初の本格恋愛小説・・・と帯には書いてある。
順風満帆に生きてきたが結婚に失敗した女性編集者と、落ちこぼれから一流の格闘家になった男の恋のお話。
冒頭、女性編集者の「本気で闘ったことがあるのだろうか」という自分への問いかけからはじまる。
のわりに、物語の中で何かにぶつかるわけでもなく文字通り格闘家が闘う。
特に主人公二人に困難がぶつかるわけでもなく淡々と話が進んでいくのであっさりしている。
女性編集者も問いかけておきながら夫から逃げてばかり、何も変わらないし。
各章が別々に発表されているようで、全体の繋がりもうまくいってない感じがした。

要はクライマックスの闘いの前のあの台詞を書きたかっただけじゃ~ないか?
そしてその闘いの最後には最悪のオチが待っていて、なんとも後味が悪い・・・。
それが鈴木流の恋愛小説といえばらしいのかなとは思う。
ま、読みやすくて一気に読めてしまうので気になった方はどうぞ。

【書評】ループ(著:鈴木 光司) - 角川書店

10年ぶりくらいにリング・らせんに続く完結編ループを読んだ。
発売当時リング・らせんが映画化され、テレビ画面から出てくる貞子に衝撃を受けた人も多いと思う。
リング・らせんはテレビドラマや映画では映像や演出にインパクトを与えるためかホラー作品として作られているが
原作ではどちらかというと、オカルティックな事象を科学的検知から解明しようとしており
一週間で死ぬという"ビデオの呪い"もリングウィルスという科学的な答えを出している。
ただし、貞子の能力や出生については非科学的な部分があった。
そして、前作に残っていた非科学的な部分を科学的な答えを提示したのがループなのだ。
その答えについては賛否両論あるようだが、ホラーではないという指摘が多い。
しかし、このシリーズは最初からホラーではないためとんだ的外れな指摘だ。
呪いや超能力、死者からのメッセージといったオカルティックな事象に
科学的な説明を提示する本シリーズは"SF作品"なのである。

2010年4月21日水曜日

【書評】臆病者のための株入門 (著:橘 玲) - 文春新書

株取引や金融商品の現実が非常に良くわかる良書。
当たり前だが儲け話を他人に話す馬鹿はおらず(なぜなら儲け話で自分が儲ければいいのだから)
儲け話を話す人間は話す相手をカモとしてしか見ていない。
そんな当たり前の話がわかっていない人間が資産運用をしているのが現実である。
そして本書にはさらにこう書いてある"そんなカモがいるからこそ儲けが出るのだ"と。
そういった根本的な話を難しい話を抜きに痛快に教えてくれる本書は資産運用に興味はあるけど
何からはじめればいいかわからない人にオススメである。
参考文献として名著も紹介されているので本格的に取り組みたい人は続いてそれを読むのもいいだろう。

2010年1月20日水曜日

かいじゅうたちはどこにいる?

モーリン・セダックさんの絵本が原作のスパイク・ジョーンズ監督「かいじゅうたちのいるところ」を観てきました。
109シネマズ名古屋、レイトショーで。
19日の1000円デーだったのにレイトショーだからか15人くらいしか入ってませんでした。
おかげで、ど真ん中のエグゼクティブシートに通常料金で座って満喫。
平日だと時間的に厳しい部分もあるけど、レイトショーに行くのもいいなと思えた。

映画のあらすじはこんな感じ。
お話は主人公のマックスが姉や母にかまって貰えず、寂しさのあまりに駄々をこねて母と喧嘩してしまい、
思わず家を飛び出してしまうところから始まる。
母は追いかけるがマックスは逃げてしまう、彼は今の生活に心底嫌気がさしていた。
気が付くと、小さなボートがある河のほとりに出る。彼は迷わずボートに飛び乗り、彼の辛い"現実"から飛び出し旅に出た。
小さなボートで何日もかけて、大海原を越えてやがて小さな島にたどり着く。
そこには、彼がいつも想像していた毛むくじゃらの大きなかいじゅう達が住んでいたのだった・・・。


かいじゅうたちの傍若無人な振る舞いと毛むくじゃらの見た目とは対照的に持つ子どもっぽさがなんともかわいい。
彼らはマックスが作り出した幻想なのだとしたらその子どもっぽさも理解できる。
一番乱暴物でわがままなキャロルはマックスそのものだし、そんなキャロルを冷めた目で見るKWは姉そのもの。
そんなかいじゅうたち(=自分)を客観的に観る事でマックスは少し大人に成長する・・・そんな物語。

かいじゅうたちのCGはほとんど違和感ない。CGと感じさせないようにうまく見せてる感じ。
かいじゅうたちのダイナミックな動きをコミカルに見せる事で恐ろしくも愛くるしい感じが良く出てました。

ストーリーに関しては、原作の雰囲気を壊さないように説明的なシーンは省いているのでわかりにくいかも。
いや、わかりにくいというよりも、深く考えずに童心に帰って単純に受け止めて楽しめばいいのかもしれませんね。
子ども心を忘れてしまった大人達にぴったりの映画です。