2010年1月20日水曜日

かいじゅうたちはどこにいる?

モーリン・セダックさんの絵本が原作のスパイク・ジョーンズ監督「かいじゅうたちのいるところ」を観てきました。
109シネマズ名古屋、レイトショーで。
19日の1000円デーだったのにレイトショーだからか15人くらいしか入ってませんでした。
おかげで、ど真ん中のエグゼクティブシートに通常料金で座って満喫。
平日だと時間的に厳しい部分もあるけど、レイトショーに行くのもいいなと思えた。

映画のあらすじはこんな感じ。
お話は主人公のマックスが姉や母にかまって貰えず、寂しさのあまりに駄々をこねて母と喧嘩してしまい、
思わず家を飛び出してしまうところから始まる。
母は追いかけるがマックスは逃げてしまう、彼は今の生活に心底嫌気がさしていた。
気が付くと、小さなボートがある河のほとりに出る。彼は迷わずボートに飛び乗り、彼の辛い"現実"から飛び出し旅に出た。
小さなボートで何日もかけて、大海原を越えてやがて小さな島にたどり着く。
そこには、彼がいつも想像していた毛むくじゃらの大きなかいじゅう達が住んでいたのだった・・・。


かいじゅうたちの傍若無人な振る舞いと毛むくじゃらの見た目とは対照的に持つ子どもっぽさがなんともかわいい。
彼らはマックスが作り出した幻想なのだとしたらその子どもっぽさも理解できる。
一番乱暴物でわがままなキャロルはマックスそのものだし、そんなキャロルを冷めた目で見るKWは姉そのもの。
そんなかいじゅうたち(=自分)を客観的に観る事でマックスは少し大人に成長する・・・そんな物語。

かいじゅうたちのCGはほとんど違和感ない。CGと感じさせないようにうまく見せてる感じ。
かいじゅうたちのダイナミックな動きをコミカルに見せる事で恐ろしくも愛くるしい感じが良く出てました。

ストーリーに関しては、原作の雰囲気を壊さないように説明的なシーンは省いているのでわかりにくいかも。
いや、わかりにくいというよりも、深く考えずに童心に帰って単純に受け止めて楽しめばいいのかもしれませんね。
子ども心を忘れてしまった大人達にぴったりの映画です。