2011年11月18日金曜日

なぜE=mc^2なのか? 著:ブライアン コックス,ジェフ フォーショー



E=mc^2

アインシュタインが定義した、この世でもっとも有名で美しい公式だ。
だが、エネルギーは質量に光速をかけた2乗に等しいと言われても、じゃなぜそうなるのかと
ちゃんと説明できる人はそうそういないだろう。
本書ではそのあたりを、素人でもわかりやすいように極力計算式を省き、簡素で適切な例えで
空間、時間、光速、相対性理論、時空など、上記の公式に必要な知識をはじめから丁寧に解説してくれる。
計算式が省かれているといっても、最低限でありまったく出てこないわけでないがわからなければ飛ばしても問題ない。

3.11の大災害で原子炉が爆発し、悪い意味で核エネルギーに注目が集まっている。
原子力発電にはあのようなリスクやデメリットがあるのに、何故それが利用されているのか?
その答えも本書を読み、E=mc^2が理解できれば納得できるだろう。
今回の災害では電力会社のずさんな管理がもっともの原因であるが、われわれ利用者も
科学知識を正しく身につけてリスクのある技術をきちんと監視していかなければいけないだろう。

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