2008年7月14日月曜日

[書評]イスラム金融入門 - 門倉 貴史



原油高で嘆いている人たちの向こう側には、オイルマネーで潤っている人たちがいる。
そんな産油国の中東で主要となっているイスラム金融の入門書。
イスラム金融には利子が無い。
なぜかといえばイスラム教の聖典コーランでは不労所得を禁じていて利子はそれにあたるからだ。
じゃ~どうやって金融機関は利益をあげているかというと、それは本書を読んでもらうとして
宗教が経済にここまで密着しているのはなにか不思議な感じがします。
だけど、やっぱり経済活動というのは人間が行うものである以上、人間の思想に左右されるものなんだと納得した。
サブプライムローンの問題で一般的な自由市場への不信感が募っている今、世界中の投資家はイスラム金融にとても注目しているそうだ。
イスラム金融はイスラム教の教えにしたがっているかぎり投資金だけが独り歩きしていくようなことは無くサブプライムローンのような事は起きないらしい。
これから投資するならイスラム金融を主な金融機関としている国なのかもしれないが、著者が最後に触れているように他国のシャーリア適合商品などにオイルマネーが流れてくる可能性があり、日本にもシャーリア適合株式も81銘柄ほどあるそうだ。
*シャーリアとはコーランやハーデスの教えに基づいた法律。それに適合しているのがシャーリア適合銘柄で中東の投資家はシャーリア適合株式なら教えに背かないため安心して投資できる。

で、これがその81銘柄の一覧。
投資信託/指数/シャリア指数 - SyncHack

表向きは原油高に嘆きつつこっそりとオイルマネーが流入しやすいこの銘柄に投資しておくのもいいかもしれない(笑)。

*僕はまったくの素人で本の受け売りでの感想です。本気にして投資しても責任負えませんのであしからず><

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