2011年10月29日土曜日

日本沈没 上 著:小松左京

星雲賞長編賞第五回受賞作品

島が一晩で沈んでしまう、突如海が沸きあがり一瞬にして島ができああがる・・・そんなことがありえるだろうか?
主人公は潜水艇の操縦者で、沈んでしまった島の海底調査から物語りははじまる。
その海底では、今までみたこともない異変が起きていた!!

地震大国日本、地震は日常茶判事であり3.11後であるがゆえに、ことさらリアルに感じる話だ。
荒唐無稽に見える物語も、徹底的に科学考査されて、くどいくらいに”何故、日本が沈んでしまうのか”を科学者の登場人物が解説しているのもリアルに思えるところだろう。
また、ハリウッド映画のようなただ単にスペクトラルドラマにするのではなく、現実問題として日本が沈んでしまった場合の思考実験をしている。
徐々に壊れていく日本、国が無くなるとはどういうことか、その結末は下巻へ。

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