2011年10月22日土曜日

復讐の船 著:S・M・スターリング

歌う船シリーズ7作目にして、今のところ最終巻。
戦う都市の続編で、小さな女の子だったジョートが大人になって”AI”船(ブレイン船ではなく)の船長として活躍するお話。
なんといっても本作の特異な点は、ブレイン船が登場しないこと。
船との関係、パートナシップがこのシリーズの楽しみなのに、それが無いのははっきりいって歌う船シリーズである必要がない!
あとがきでは自分の得意なスタイルで挑戦と書いているけど、ただたんに歌う船のスタイルで書けなくて逃げたんじゃないのかと。
魔法の船のジョディ・リン・ナイはマキャフリーへちゃんとリスペクトして、かつ異種族間の闘争を上手く書いていたのになぁ。
あとは前作でもそうだったようにスターリンはヒロイズムの否定が十八番のようで、主人公たちがいとも簡単にボロボロになる。
それもあんま必要性無く・・・しかもそこからの逆転のカタルシスもなくボロボロのまま終わる。
確かに単純なヒロイズムは一考に価するのかもしんないけど、やはり感情移入する主人公達がボロボロになるのは辛い・・・。

ということで、歌う船シリーズの〆には後味の悪い作品でした。

0 件のコメント: