2010年4月29日木曜日

【書評】神々のプロムナード(著:鈴木光司) - 講談社




プロムナード (Promenade) とは、フランス語で「散歩」あるいは「散歩の場所」(散歩道・遊歩道)を意味する語。ここから転じて異なる分野で異なる意味で用いられているため詳細はそれぞれの節で記す。



プロムナード - Wikipedia から引用


宗教を扱った作品だが作者があとがきで書いているように、時期的にオウム事件と重なってしまい
思いついたアイデアが書けなかったそうだ。
それもあってか無難な内容になっている。

事件は主人公の親友が失踪後に連絡をよこすところからはじまる。
親友からの連絡をヒントに親友の妻とともに伊豆に向かった主人公達が見つけたものは
空き家になった元宗教団体の施設だった。
時を同じくして親友がファンであった女性タレントも失踪していることがわかる。
彼女はこの宗教団体が主催するタレントオーディション出身者だったのだ。
主人公は二人の関係と宗教団体との関わりなどから失踪の理由を推測していくのだが・・・。

失踪ものなので、もちろんその理由がキーとなってくる。
読み進める上で読み手も独自の理由を考えてみると、真相がわかった時により楽しめるはずだ。

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