タイタンの妖女 著:カート・ヴォネガット
火星との惑星旅行中に太陽系に広がる時間等曲率漏斗に巻き込まれた、ラムフォードと愛犬カザックは、地球、火星、水星などを含めた様々な場所に量子的に同時に存在し、経験するという荒唐無稽の特殊な状態になっていた。
一方、大富豪の息子のマカライ・コンスタントは、マクレーンからの招待状を受け取り彼の屋敷に招かれ、ラムフォード夫人と出会う。
55日周期で地球へと現れるラムフォードの出現が迫り、彼の運命が決まろうとしていた・・・。
太陽系をまたにかけた物語は、一筆書きで書いたような構成で場面転換が唐突で理解しにくかった。
意味があるのかないのかわからないような(たぶんない)架空の本を引用した解説とか、ストーンヘンジや万里の長城は実は宇宙人の連絡用メッセージだったとかの物事は見かけどおりでない(重要そうに見えるがそうでない)というのは、自分が大好きなH2G2を彷彿させられた。
H2G2の方があとに出てるのでもしかすると、ダグラスはこれを参考にしてたのかなぁと感じる。
後半に出てくる、途方もない年月を部品交換のために待っているロボットなんて、マーヴィンっぽいしw
ただ、マーヴィンよりは前向きというか(彼が後ろ向きすぎるんだけどw)、ラムフォードと友達になりたがっているなどが違うけど、そういう人間臭いロボットっていうところが似てる。
あと、コンスタントがバスローブ着たままだったりとか・・・w
話自体はそうでもないけど、H2G2との比較という違った意味で楽しめました。実際のところダグラスは影響を受けてるんだろうか・・・?
と、書いたあとでH2G2と比較して考察してる文章を見つけた。いかに自分が適当に読んでるかわかる・・・。
『銀河ヒッチハイク・ガイド』考
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