2011年7月30日土曜日

【読書】旅立つ船 著:マキャフェリー&ラッキー

SFロマンスとして上質の作品。
前作の歌う船は、病気で先のないの脳を宇宙船の頭脳にしてしまう(しかも女の子)
という設定を確立する本だったのに対し、今作はその設定を活かしきった作品になっている。

主人公のティアは宇宙考古学者の娘でとても頭の良い子で将来有望だったが
ある日、とある惑星を探検していた際に原因不明の病気かかってしまう。
その病気は、徐々に身体を麻痺させるものでついに全身が動かなくなってしまう。
なすすべもない状況に担当医がティアをシェルパーソン(脳を取り出して固い殻のなかで生かす人)
にすることを選ぶ。

通常は奇形児等で生まれてくる子どもたちを助ける手段だった方法なので
後天的な障碍児を助ける例はあまりなかったという設定。
だけど、ある程度人間として過ごした過程があるからそのバックボーンが
シェルパーソンになってからの葛藤として描かれている。

前作で不満だった人間的な機械としての行動が、今作ではちゃんと書かれていて満足。
カメラを動かしたり、文句いいながら機械を動かして片付けたり。
また、パートナーとのロマンスもしっかりかかれてます。
人間じゃないことの葛藤とかも。
最終的には驚きのハッピーエンドで、読後感も良かった。
シリーズはまだまだ続くので引き続き読みたいと思う。

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